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耳鼻咽喉科用治療ユニット

耳鼻咽喉科で医師の横にドンとあるのがこちら。診療ユニットという。
ドクターがほとんどの診療・治療をこの前で行えるよう、また、細かな部位を治療するために必要なものがほぼこの診療ユニットに装備されている。

第一医科の耳鼻咽喉科用診療ユニット
耳鼻咽喉科診療ユニットのテーブルトップ。この前でほとんどの治療ができるように様々な機器・器具が装備・収納されている。

耳鼻咽喉科は、その名のとおり、耳・鼻・喉・めまいを診療対象とする科目。
見えにくいものをはっきり見て、的確に、そして患者の負担を軽くする工夫がされていた。

①スプレー

上の治療ユニットには4つのスプレーがある。
右側の3本はユニット内部にあるエアータンクに繋がっていて、ユニットから引き出してスイッチをプシュッと押すと、ノズルの先端から細かい霧状になった薬液が出てくるようになっている。それぞれに麻酔と炎症を抑える薬液がセットしてあり、患者の鼻や喉などの幹部に塗布する。

水を入れて試してみたところ。細かい霧がシュッ!と出てくる。

左端の一本はホースレスのスプレー。車いすから治療椅子に座り替えるのが難しい患者さんや、お母さんの膝の上で受診する乳幼児などは、このホースレスタイプのスプレーで噴霧する。ユニットにセットしておくと空気が充填されて使用可能な状態になる。

ホースレスタイプのスプレー
②吸引装置

先端に吸引管を取り付け、鼻水や痰など不快の元を吸引除去するためのもの。吸引した汚物はユニット内部に設置されている吸引瓶に溜まる。
「使用したノズルは一人ひとり交換をお願いしています」とのこと。
ユニットに収納すると吸引のモーターも止まり、診療に影響を与えない。
吸引管には長さと曲がり具合、形状などいろいろあり、医師が患者に合わせて選択する。

③薬瓶台

青・茶・透明などの薬瓶を並べる台。

薬瓶台。どこに何の薬品を詰めるかは医師のお好み。「間違わないようにシールタイプのラベルを貼ってあるのをよく見ます」と第一医科さん。
④鋼製器具(耳鏡・鼻鏡・喉頭鏡・鉗子・吸引管・舌圧子・鑷子など)の収納スペース
⑤顕微鏡

診療・手術の際に、光源装置からの光で術野を照らしながら拡大視し、双眼により立体視するための器械である。
対物レンズの焦点距離が250mmのレンズを使っているので250mmの距離で診療したい患部の焦点があう。
医師は、左手で耳鏡や鼻鏡を患者にセットしつつ、右手で顕微鏡をちょうどいい位置に設定後、顕微鏡を覗きながら右手で処置をする。なかなか難しそうだ。

⑥喉頭鏡ヒーター

喉頭鏡を使用するときに、ここから出てくる温風で温める。冷たい器具でひんやりさせないためというのもあるが、温めておくと口に入れても曇らず使用できるから、というのが実は本当の目的。そういえば、曇ったのを拭いているのを見たことないし、入れたり出したりされても不愉快ですからね。

喉頭鏡ヒーター。手をかざしてもよくわからないくらいの微風だが、この風が診察をスムーズにする。
⑦吸引瓶

吸引管で吸引した汚物と、吸引管の中を洗浄した水がここに溜まる仕組みになっている。1日に2回くらい廃棄し、吸引瓶の中も洗浄する。

吸引瓶。お昼休憩と診療時間終了後に瓶ごと取り去って洗浄する。
⑧モーター

スプレーや通気用のコンプレッサーと、吸引のためのサクションモーター(手前がスプレー・通気用、奥が吸引用)を内蔵している。
また、ユニットの電源を落とすと、タンクの中が結露するのでそれを自動で排出する機能もついている。

ユニットの中。2つのモーターで、吸引とスプレーを動かしている。

耳鼻咽喉科の診療ユニットは、患者へのさまざまな治療を行うときに必要なものが、医師の手が届く範囲に揃っている、まさにユニット(部品を組み合わせたもの)だった。

取材協力第一医科株式会社ショールーム > ENT+(イーエヌティープラス)

 

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