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編集部

<006>透析用監視装置の音測定してきました

大阪電気通信大学様にご協力いただき、小野測器さんと透析監視装置の計測に行ってきました。


▲大阪電気通信大学の実習室で透析監視装置の音測定をさせていただいた。

こちらの実習室で、今回は1台のみ稼働時と、2台稼働時の音を計測させていただくことに。

ところが、透析監視装置を本稼働するには、透析液供給システム(透析液を作る機器類)を稼働しなければいけないし、透析液を作るのに必要なA液とB液は仮の水ではなく、実際のA液・B液を使わないと稼働しないとのこと。(なんと!申し訳ない m(_ _)m)
※A液、B液、透析液供給システムについては、こちらをご覧ください。

また、本来、透析液供給システムは別室にあるものなのですが、学生用の実習設備のため、同じ室内のすぐ近くにある。それがまぁまぁ大きな音を出す装置でして、
(もちろん、別室に設置する機器類なので音をどうこうする必要は、まったくないのです)
すぐそばで透析液供給システムの稼働音がする中、透析監視装置を稼働していただきました。

計測していただいている間、小野測器さんの邪魔にならないように離れていると、透析監視装置の音は気にならなかったのですが、これはまさに透析液供給システムの稼働音によるマスキングで、ベッド横に寄って聞いてみるとはっきりと聞き取れる音量でした。
ずっと鳴っているブーンという音と、ときどき異音が聞こえる。
その後離れてみると、ブーン音も異音もはっきり聞き分けられる。これこそが音マジック。気になりだしたら気になる音、であることは間違いない。。。と思いました。

計測の方法と、計測したデータは後日レポートしますので、お楽しみに。

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そして、それと同じくらいに、です!
小野測器さんが持ってきてくださった「高性能騒音計」が興味深い。
そりゃ、スマホの騒音計測アプリしか知らないのであたり前なのですが。

持ってきてくださった騒音計は、大きめのスマホくらい(iPhoneのProシリーズくらいか?)のサイズで、操作パネルは液晶、そして、上部にマイクがついている。なんでも、騒音計はマイク部分が”命”なのだそうです。(開発費もここが一番かかるとか)
(ちなみに、マイク部分には球体の防風スクリーンがついていてちょっとかわいい)

騒音計の計測状況は、操作パネルで切り替え表示でき、ある画面では、計測中の音を周波数域ごとに棒グラフで表示できて、周波数域ごとのグラフがスライドバーのごとく指で操作でき、ボリュームアップ・ダウンして聴くことができる。(タイムラグはほぼ感じない。ここもすごっ!)

騒音計の使い方や機能についても、近いうちに小野測器さんにレクチャーを受けて、レポートしようと思っている。

以上。今回は編集部の感想のみご報告でした。

(にっぽんの病院編集部 2021/3/10)