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音のプロに聞いてみた~透析治療室の音をなんとかする方法(全5回)

最終回 医療・福祉施設の音環境の改善に向けて

第4回、番外編の公開からずいぶん時間がたってしまいました。
その理由の一つが2020年から始まった新型コロナウイルス感染症の大流行でした。

この間、医療・福祉施設はもちろん、住宅、オフィス、店舗、公共交通機関など、あらゆる空間の状況が大きく変化しました。
その中で、医療・福祉施設の次に大きく変わったのがオフィスではないかと思います。

出社を制限し、人の移動を制限したことで、テレビ会議という新しい会議の仕方が増えたことを受けて、オフィス家具メーカーは各社テレビ会議用の商材を開発・販売し、「オフィスの音環境」にも注目しはじめています。
実はこの会議の仕組みの変化が「音」に関する人々の考え方を少し前に進めたと、感じています。
それらを医療・福祉の現場にも利用できないかと考えています。

今後は医療・福祉施設のための快適な音環境の改善に向けて、既存のカーテンやファブリックスボードの活用はもちろん、日々進化するインテリア商材、オフィス環境から生まれた新しい家具や設備を紹介しながら、引き続き考えていこうと思います。

(にっぽんの病院編集部 2023/08/25)


音のプロに聞いてみた ~透析治療室の音をなんとかする方法

 第1回 心地よい音とは? ~心地よい音と不快な音~
 第2回 アナログ音とデジタル音はどう違う? ~Web会議の音声がしんどいのはなぜ?~
 第3回 音を変える方法 ~大きさを変える方法、音色を変える方法~
 第4回 機械はなぜ音がするのか?
 番外編 透析監視装置の音・計測レポート
最終回 医療・福祉施設の音環境の改善に向けて